ハートの感覚を理解するためには、マインドの判断をやめる必要があります。
そして、シンプルに自分の肉体がどういう反応をするのかを感じることで、ハートの感覚を理解できるようになるんです。
肉体の反応を知るためには、体験するしかありません。
例えば、1つのアイデアを実行したいと思ったときに、やる前から「ハートなのか」「マインドなのか」ということを理解するよりも、アイデアを実際にやってみた時の自分の反応を見る方が、圧倒的にわかるようになるということです。
だからこそ、アイデアをやるか・やらないかということ自体を自分で決めることが大事になり、誰かにその答えを選んでもらうこと、誰かの意見を聞くことは、自分のシンプルな反応をわかりにくくしてしまうということです。
わかりにくいことというのは、自分が現実化したのかどうかを理解できませんし、また何か行動する前に、答えをくれた人に相談するほかなくなります。
その行動は、依存心からくるもので、依存心は重いエネルギーになります。
だから、誰かに相談して決めた答えを実行すると重い現実を体験することが多いのです。
相談自体がダメだということではありません。
相談することで自分の選択肢の幅を増やしていくことができます。
でも、その選択肢に答えがあるわけではないですし、自分の意見ではないものを選ぶと、不満を感じることになったり、我慢を感じることになってしまいますので、最後は自分で決めること、それを意識的に受け入れることをしていく必要があります。
ということは、もし仮に、自分が満足できない現実を体験しているのであれば、誰かの意見を取り入れすぎていないか?
誰かの答えを採用していないかを考えることも、自分の現実を変える方法の1つだということがわかるのです。
これら全ては、自分が体験してからわかることになります。
体験した時、体験し終わった後、もし自分にとってご機嫌になれるものであれば、それはハートの感覚で選ぶことができた選択肢です。
体験した時、体験し終わったときに、「なんだか体が硬くなる」とか「重くなる」と感じる時は、アナタのハートではないところを判断基準にしている可能性があります。
もし、意識的に生きていなかったら、どこが原因なのかを判断することはできませんので、また同じような状況になれば、同じ選択肢を選び、同じ現実を作るはずです。
自分のオーダーしたもの、自分の思考したもの、自分がした判断基準を知っていれば、「ああ、あそこの行動は、これを感じたからだ」ということがわかれば、その感じたことを昇華する事で解決できるのです。
例えば、「こうすれば周りは喜ぶだろう」という思考があって、行動してみると自分はどういう反応になっているのか?ということです。
もし、軽くなるなら、「こうすれば周りは喜ぶだろう」という思考はアナタにとって軽いものになります。
でも、重くなるなら、「こうすれば周りは喜ぶだろう」という思考はアナタにとって重いものになるんです。
これも、人によります。
軽く感じる人もいれば、重く感じる人もいるんです。
今の自分が軽く感じても、1時間後の自分はわかりません。
そのときに、その時のフィルターがあり、そのフィルターはいつも変わるということです。
変わるフィルターをみんな持っているということがわかれば、そのときに1番を選ぶことができるようになります。
その時の1番です。
だから、その時ご機嫌になることができます。
そのエネルギーで現実を構築できるから、自分にとってその時ご機嫌な現実を作れるんです。
ただ、体験し終わった後にどう感じるのかが、次につながる1つのヒントになります。
やる前はご機嫌になれると思ってやってみたけど、やり終わったら「あれ?なんか、重い」となれば、ハートの感覚ではなく、それはマインドによって作られたご機嫌であるということです。
それがわかれば、「これはご機嫌になれないんだ」ということがわかるので、そのときにご機嫌だと思った思考回路を観察できれば、どういう動機で動くと自分はご機嫌になれないのかを理解できるようになります。
理解できれば、それをしなければいいのです。
こうやって、自分の思考パターンや行動の動機パターンを見つけていくことで、ハートの感覚を掴んでいくことができるのです。
それも、自分の日常生活で掴んでいくことができるので、すごくわかりやすいと思います。
ここで1つ、注意点があるとすれば、最初から形にはめないことです。
例えば、ブロックという言葉があります。
お金のブロックなどに使われるブロックですね。
本来、ブロックなんて誰にもありません。
それがあると定義されるから、それが生まれるんです。
それなのに、ちょっとお金のことで重くなったからと、「私にはお金のブロックがある」なんて思っていれば、いつまでもそのブロックが取れることはありません。
ブロックという、誰かの定義したものを受け入れているから、そういうものができるんです。
これも、誰かに答えを決めてもらっていることになります。
そして、それを受け入れているのはアナタだということです。
それを外していくことを楽しみたいのであれば、それも1つの刺激になるでしょう。
でもその概念は、アナタがご機嫌になれるものなのか?ということを考えた方がいいと思います。
ご機嫌になれる思考や考え方は、それがわかって実践できればご機嫌になれるんです。
何かを乗り越えた先にご機嫌があるわけではありません。
今この瞬間ご機嫌だから、次の現実もご機嫌になるんです。
乗り越えるというのは、我慢を生み出すことになります。
それこそ、先の幸せのために、今を我慢する。
これって、永遠に幸せは来ないと宣言していることと同じエネルギーなんです。
今も幸せだから、これからも幸せなんです。
そうなると、「幸せって何?」「どういう状態?」というものを知っておく必要がありますよね。
それも、マインドで考えつくレベルの「幸せ」は、そんなに自分が望んでいるものではありません。
だからそれを達成できたのに、「まだまだ」とか、周りと比べるようになります。
「上には上がいる」というのもそうです。
満足感のかけらもない世界を生きることになります。
そうなることも1つの体験なので、それがいいと思うのであれば、それを選ぶ方が軽くなります。
そうではないなら、これまで生きてきて見つからないと思ったのであれば、ハートの感覚を磨いてみてください。
いろんなことを体験して、その都度自分の反応を感じてみてください。
終わった後の自分の反応、言葉、体の状態。
それがわかれば、「これは楽しい」「これは嫌だ」ということがわかります。
わかるからオーダーできるんです。
体を使って体験できるから、本気になれますし、覚悟が決まります。
例えば、セッションを仕事にしたいのであれば、まずはそれをやってみるんです。
どういう形であっても、誰かのセッションをしてみるんです。
そうすれば、それが本当に自分のやりたいことかどうかがわかります。
本当にやりたいと心から思えるなら、そこからどう進んでいけばいいのもわかるようになりますし、いくらでも仕事になると思います。
そうではないなら、別のことをやってみる方が、軽くなれると思いますよ。
ここも、自分のハートの感覚を使ってみてくださいね。