どんな存在も、コントロールすることはできません。
「どんな存在」というのは、自分も含まれます。
だから、感情をコントロールするとか、
自分をコントロールするとか、
そういったことは本来できないのです。
もし、無理にコントロールしようと思っても、
それは激流のところにダムを作るようなもので、すぐに決壊してしまいます。
自分をコントロールすることをやめて、自然な流れで生きることができれば、
コントロールしなくても、川の流れが穏やかになるように、心が穏やかになっていきます。
コントロールは我慢です。
自分のことをコントロールしているというのは、我慢している状態です。
我慢するということは、本当に自分のしたいことを選べていません。
だから、余計に不満が溜まっていきます。
例えば、ダイエットで、
食べ物を我慢するという行動も、不満を溜め込んでいくことになります。
食べることも、物質次元の楽しみですし、貴重な体験です。
もちろん、痩せるという体験も貴重な体験になりますが、
それが本当に欲しい体験なのか?
ダイエットが自分にとってご機嫌なのか?
ということを、大前提として考える必要があると思うのです。
もし、自分で納得してダイエットをすると決めることができれば、
食べられないことにストレスを感じることはありません。
でも、食べたいものを食べられないことがストレスになって、ご機嫌ではないのであれば、それは自分の中にダムを作ることになるのです。
自分を制御し、コントロールすることは素晴らしいという価値観があるかもしれません。
でもそれは、自分の中にダムを作り、重いエネルギーを溜め込むことになります。
だから、
体調を崩したり、ダイエットしているのに痩せなかったり、
むしろ太ったりする現実を作っていくことになるのです。
そもそも、健康体でありながら、なぜダイエットが必要なのか。
なぜそれぞれの体の個性は違うのに、体重という重さで判断されなければいけないのか。
太っていることが、なぜダメで、痩せているのがいいとされているのか。
そういったことも不思議なのですが・・・
制御は必要ない。
自分が楽しくない状態を作り出すことが、自分をコントロールし、自分のことを制御できているのではありません。
制御するのではなく、
感じたことを感じていれば、穏やかな川と同じように、感情も綺麗に流れていきます。
綺麗に流れるので、シコリのようなものは残りません。
だから、エネルギーリンクを繋いで、それをわざわざ昇華する時間を作らなくても、
その場その場でいつでも簡単に昇華することができるようになるのです。
川の流れは、ダムを作らなければ、自然に流れていきます。
それが循環と呼ばれているものです。
感情も同じです。
貯めるから決壊します。
感情にいい・悪いの判断が入るから、感情のエネルギーがどんどん大きくなっていきます。
だから、爆発して、人にぶつけてしまったり、
自分が自分でなくなるような、投げ出したくなる気持ちになるのです。
すべては、自分をコントロールすることが素晴らしいとされている価値観を持っているからにすぎません。
感情という、とても強いエネルギーを我慢しないで、どんどん流してみてください。
流すというのは、感じきるということです。
ただ、冷静に感じている感情を感じます。
例えば、怒りを感じたなら、
「あ、今、怒りを感じている・・」
という言葉のみにフォーカスしてみるのです。
すると、怒りにエネルギーは追加されません。
だから、大きくなることなく、感じきることができます。
怒りを感じた時に、
そのことばかりを考えて、いつまでも抜け出せなくなるのは、
そこにエネルギーを流し続けているからだけなのです。
自分をコントロールするくらいなら、自分を満たすことをする。
自分を自分で満たすことができれば、
コントロールしようと思う必要も無くなります。
そして、コントロールするよりもはるかに楽しいエネルギーを感じることができるのです。
すると、とてもご機嫌に暮らすことができます。
ご機嫌に暮らしていると、ちょっとしたことは気にならなくなりますし、
自分の周りにある満たされている現実にフォーカスを当てることができるので、
目の前の現実は、さらに楽しいものになっていきます。
すると、コントロールすることや、我慢することも必要ではなくなっていくのです。
そんなことをしなくても、
みんながそれぞれに満たされている現実になっていくので、怒りを感じるようなことを起こそうとも思いませんし、
それを体験するようなエネルギーを出すこともありません。
だから、
自分が自分を満たすことを始めていけば、
感情という川は、穏やかに流れていくのです。
コントロールは、重いエネルギーです。
自分をコントロールしても、周りをコントロールしても、それは重いエネルギーに共振することになります。
せっかく楽しい世界を生きるのであれば、
コントロールにかけているエネルギーを、自分を満たすために使ってみてくださいね。























