子どもの年齢が上がるにつれて、どんな話題を話しても話が続かない。
目を見て話ができないくらいになってしまっている。
楽しく会話をしたいけどできない。
そんな時に会話ができるようになる効果的な方法を解説していきます。
目次
子どもとのコミュニケーションができない時に効果的なコミュニケーション方法。

まず、子どもとコミュニケーションができない原因について解説していきます。
なんの原因もないのに、コミュニケーションができなくなることはありません。
生まれてずっと一緒にいるからこそ、何げない原因がきっかけで話ができなくなることもあります。
その原因を明確にしていくことが、コミュニケーションを取る方法を知るよりも大事なのです。
例えば、病気になって病院に行って、とりあえず原因がわからないからと、適当な薬をもらっても治るわけではありません。
診察があって、症状を見て、原因を解明するから、どうすれば治るのかがわかります。
これは、病気に限った話ではありません。
人間関係やコミュニケーションでも同じです。
親子関係もそれと同じく、1つではないかもしれませんが、会話ができない原因があるはずなので、それを探していくために、以下の質問について自分なりに考えてみてください。
1、子どものできないところばかりを指摘してきた。
これはよく「できないところを伸ばす」という日本の教育における価値観によって生まれるものです。
ただ、この価値観を持って接していると、子どものできないところばかりに目がいきます。
逆の立場になって貰えばよくわかりますが、できないところばかり指摘される人と話がしたいと思いますか?
たぶん、したいとは思わないはずです。
親子でも他人です。
そこには、家族ではない他人と同じような人間関係が存在します。
それを忘れて、「子どものため」という理由で、会話をしたくないような会話をすることが原因になります。
「できないところばかりを指摘する」ということが積み重なって、子どもからの話がなくなるというのに思い当たる節があるのであれば、それが原因です。
2、責任感により厳しくしてきた。
子どもに対する責任感により、厳しくしていると、子どもが近寄らなくなります。
これも、「子どものため」と思うかもしれませんが、逆の立場になってみてください。
自分から見て、お父さんやお母さんはどんな姿でいて欲しいと思いますか?
厳しく鬼の形相している姿ですか?
それとも、楽しく笑顔にしている姿ですか?
これが、子どもも同じことを感じているということです。
厳しくすることは、子どものためになりません。
それは子どものためではなく、アナタが周りの目を気にして、世間体を気にしているだけなのです。
「できない親」だと思われたくないから、厳しくしているに過ぎません。
これは、本当に子どものためでしょうか。
思い当たる節があるのであれば、それが原因です。
3、父親・母親としての行動をしていた。
父親として、母親として、その役割を全うするために動いていれば、子どもは離れます。
それは、2で解説したことと同じ理由ですが、父親や母親としての役割は、必要ではありません。
それを全うしているから、子どもたちが笑顔になるわけではないのです。
これも、アナタが自分の親の姿を見ているイメージをしてみてください。
アナタは、父親が父親の役割を全うしなかったら、父親だと思わなくなりますか?
母親も同じです。
役割は問題ではないと思います。
問題なのは、それぞれの役割に縛られて笑顔でいられていないことです。
「父親としてどうすれば・・・」
「母親としてどうすれば・・・」
そんなことを考えて右往左往している両親を見るよりも、ただただ楽しく笑顔でいてくれる両親といたいと思います。
もしそこに思い当たる節があるなら、そこが原因です。
以上3つほどあげましたが、細かいものを合わせたり、他のこともあると思います。
それぞれに共通している重要な点は、アナタが笑顔で過ごせているかどうかです。
アナタが笑顔で過ごせていれば、子どもは自然と話をしてくれます。
そうではないから、話ができなくなっていくのです。
笑顔でない理由をはっきりさせてみてください。
そこに原因があります。
コミュニケーションがうまくいかない理由を探していく。

原因がわかったら、次はコミュニケーション自体の問題を解決していきます。
原因がわかって、自分が笑顔ではない場所がわかった上で、以下のコミュニケーションをしていないかを考えてみてください。
もし、そのコミュニケーションをしているのであれば、やめることをオススメします。
1、自分の話をしない。
子どもと話をしていて、子どもの話が聞きたいがために、自分の話ではなく子どもの話だけを聞いていませんか?
コミュニケーションというのは、お互いに対等に話して成り立つものであり、どちらか一方が話続けるものではありません。
一方的に話すのは、セミナーなどになりますが、親子関係はセミナーではありませんよね。
子どもの話が聞きたいのであれば、まずは自分にあった話をしてみてください。
ここで大事なのは、純粋に話がしたいと思ったことを話すということです。
子どもの話を聞きたいと思って話をすると、その思惑がバレるので、子どもが話をしてくれることはありません。
コミュニケーションって、そうではありませんよね。
アナタの身に起こった面白いこと、出来事を話してみてください。
ないと思うのであれば、探すんです。
1日中全く同じということは絶対にありません。
必ず変化があります。
それを話すことに慣れれば、コミュニケーションができるようになります。
2、自分の興味がないことを話の題材にしている。
子どもと話をしたいからと、アナタが興味のないことを聞いても答えてはくれません。
それは、アナタに興味がないから、子どもの話を受け取らないからです。
例えば、大して興味はないけど、子どものやっているゲームの内容を聞いてみて、聞くだけ聞いて「ふーん」という反応をすると、子どもは嫌がります。
見ているYouTubeの動画の内容を説明して欲しいと言っても、興味がないことであれば説明することもめんどくさくなるはずです。
これも、逆の立場になってもらえればわかるはずです。
子どもが小さい頃、アナタが夢中になってドラマを見ている横から話しかけられたら、どんな気分になりましたか?
それと同じことをしているのです。
だから、会話が続きませんし、最終的には聞いても無視されます。
アナタの興味がないことは聞かない。
これだけでも、会話自体の回数が減っても内容が変わっていくので、聞きたいことは聞けるようになりますよ。
3、子どもの顔色ばかりを気にしている。
子どもの顔色を気にして話をしても、会話は続きません。
これも逆の立場で考えてみてください。
こちらの顔色を伺いながら話をされると、どんな気持ちになりますか?
それと同じような気持ちをしているということです。
そんな気持ちになる人と話したいとは思いませんよね。
これは、父親だから聞いてくれるとか、母親だから聞いてくれるとか、そういう考えは捨てた方がいいと思います。
親子関係は、特別なものではありません。
親子は親子なだけであって、他人です。
そこを特別にしてしまうから、おかしくなってしまいます。
アナタが感じることは、子どもも感じるんです。
それは、アナタが子どもだった時に思ったはずです。
アナタが子どもの時に嫌だったことを、アナタが親になって子どもにするとなると、子どもも同じことを思います。
それなのに、都合の良い時だけ話をしないといけないなんて、おかしいと思いませんか?
だから、会話ができなくなるんです。
どういう会話をすれば良いかもわからなくなります。
その積み重ねによって、コミュニケーションができない関係性になってしまうのです。
では、どうすれば、コミュニケーションをよくしていけるのか?
ということについて解説していきます。
雑談というコミュニケーションが重要な理由。

子どもと楽しくコミュニケーションをするために必要なのは雑談です。
日常で起こった何気ないことの話や、見ているテレビやYouTubeの話など、どうでも良いようなことを話せるようになれば、コミュニケーションはできるようになります。
例えば、聞きたいことがあったとしても、それを直接聞くのではなく、何気ない会話をしている中で、たまたま聞くタイミングができたということも出てきます。
これは、毎日何気ない雑談をしていないと、急にはできません。
そして、アナタから始めた雑談だけではなく、子どもから始めた雑談も受け取ってみてください。
「こんなことがあった」
「こういうことがあった」
と、いろんな話がある時もあれば、ない時もあると思います。
全くない時は、全くしないのも1つです。
無理に話題を作る必要はありません。
雑談に無理がなく、楽しく話ができるようになれば、スマホでラインをするよりも話をしてくれるようになっていきます。
それは、スマホでラインをするよりも、家族と雑談をしている方が楽しいと思えるからです。
スマホでラインをし続ける理由は、それをやっている方が楽しいからになります。
でも、ネットは飽きるんです。
それは、体験として同じことを繰り返すことが苦手な人間だから起こることになります。
ネットが楽しいと思っている間は、どんな話題を振っても雑談にはなりません。
でも、アナタがものすごく楽そうにしていれば、楽しいと思って生きていれば、スマホより楽しいと思って寄ってくるんです。
だからこそ、アナタ自身がどういう話をすれば雑談を楽しめるのか。
何を話ししていると楽しいと思えるのか。
その辺りを考える必要があります。
何もしなければ、今までと同じですが、アナタが毎日楽しくしていれば、自然と雑談が増えていくと思いますので、自分が楽しいと思うことをやってみるのが、雑談ができるようになるための方法として1番早いと思います。
自分が楽しいと思うことを小さなことから始めてみてください。
まとめ

コミュニケーションは、今までできていないとすぐにできるようになるわけではありません。
ちょっとずつ始めて、少しずつ会話が続くようになっていくと思います。
そこで、アナタも子どもも無理をしないことが大事です。
無理に関係を作ろうとしても、しんどいだけになるのです。
まずは「おはよう」と声をかけてみる。
それだけでも1つの雑談が起こるきっかけです。
そこで返事がなくて、言う気がなくなったら、言わないと言う選択肢もあります。
どちらであっても、アナタが楽しいと思う方を選んでみてください。
そうしていけば、無理なコミュニケーションがなくなって、アナタが笑顔になれます。
アナタが笑顔になれることが、コミュニケーションを始めるために1番大事だということを思い出してくださいね。
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