人それぞれ、みんな思考の癖を持っています。
それはごく自然なことなのです。
思考の癖というのは、育った環境が大きく影響したものだからです。
どんなことを言われて育ったか。
どんな人間関係で育ったか。
どこに住んでいるか。
いろんな環境が影響してきます。
思考の癖を変えるには、違いを見つけて原因を昇華すれば変えられる理由。
それらを取り除き、フラットな状態で物事を見ることは、不可能に近いことかもしれません。
そもそもフラットな状態ってどういう状態?ということになるからです。
でも、
それでは、思考が一定の方向に偏ってしまいます。
偏った上で、自分の思考を持っていると、自分の中の常識を作り上げて、
その「常識」という正義で判断し、
「なんとなく同じ」という共通認識を持って生きることになるので、
相手の言葉がすんなり入ってきません。
もちろん、自分の思っていることを否定する必要は全くありませんが、相手の言葉を自分の思考エネルギーで判断していると、相手のことがわからなくなります。
また、自分の思っている側面と、相手の思っている側面が違うときも、理解し合うことができません。
そうなってしまうと、相手の言葉が理解できなくなり、
否定し、
「怪しい」「おかしい」となってしまいます。
これでは、対立のエネルギーになってしまうので、重くなってしまいます。
重いままだから、解釈も重くなるので、なかなかその状態から抜け出すことができません。
常識や自分の考え自体も、
実は思考の癖であり、
相手への尊重がないと、自分の判断だけで解釈してしまいます。
だから、意見の食い違いで揉めることになるのです。
持っている思考はみんなが違うということがわかれば、その違いを認識して理解し合うことができます。
そうなると、揉めるのではなく話し合いになっていくので、思考の癖があったとしても、それぞれにその癖自体を踏まえて考えられるのです。
また、思考の癖は、誰かに治療してもらうことも、
急になくなることもありません。
思考の癖は、自分で見つけて、
違いが腑に落ちてこそ、
見つけることができます。
思考の癖を見つけるために必要なこと。
思考の癖を見つけるためには、
相手の意見を尊重することが大前提なのです。
なぜかというと、相手との違いこそ、思考の癖を見つける機会になるからです。
たとえ、どんなに聞いていて「違う」「おかしい」と感じても、
相手が話していることをしっかり聞く。
これが大事です。
会話の途中で、自分の判断を入れると相手の言葉がわかりません。
それは、言葉によって相手の言い分が変わるからです。
ただ、相手の言葉を聞いているだけであれば、相手の素直な言葉を聞くことができるので、相手と自分の違いをはっきりと理解できますが、少しでも言葉を入れると表現が変わっていくのです。
変わらない相手だけの言葉に耳を傾けて聞いてく。
すると、自分の思考との違いを見ることができます。
違いがわかれば、
なぜ違うのかもわかるのです。
それこそが
新しい視点の発見であり、
自分の思考以外の思考を知る経験なのです。
癖というのは、自分一人では判断しにくい。
そして、そもそも癖というのはないのです。
自分が「思考の癖を持っている」
そう思ったら、癖ができるのです。
もう一度、思い出してください。
この世界に同じ個性は存在しません。
ということは、
全く同じ考えを持った人もいないのです。
これが普通。
これが当たり前。
これが常識。
それらを外れたら、非常識。
ということではありません。
癖は癖でいいのです。
それはアナタにしか感じられない個性です。
思考の癖を変えるタイミングは、現実が気に入らない時だけでいい。
ただ、
その思考で見た現実が気に入らない、
変えたい、
と感じたら、その思考を手放していってください。
思考の癖が、
どんどん重い現実を引っ張ってくるなら、それを手放してみてください。
思考の癖を変えるには、
まず、どれが思考の癖なのかがわからないといけません。
思考の癖がわかれば、その原因を探してください。
そして、手放せば終わりです。
しっかり100%、エネルギーレベルで手放すことができれば、綺麗に忘れることができます。
思考癖って、なんだったっけ?
と思えるくらいになるのです。
忘れることができる。
これって、完璧に手放せた状態になります。
覚えている間は、まだ手放していないということです。
考えている、フォーカスしている、思い出す。
これらもまだエネルギーを手放すことができていません。
エネルギーごと手放してみてください。
考えていることだけを頭の中から消そうとしても、ずっと頭の中に残ります。
それは、原因がはっきりしていないからです。
自分の思考は、必ずどこかからか学んでいます。
それが環境によって作られる思考エネルギーなのです。
ということは、思考エネルギー自体を手放すためには、思考エネルギーを作った原因を見つける必要があります。
たとえば、子どもの頃によく言われていたことだったり、よく注意されていたことだったりします。
自分がよく注意されてきたことをやっている人を見たら、注意したくなりますよね。
ということは、なぜ、注意されたのか、その時の気持ちはどういう気持ちだったのか。
それらを考えていきます。
すると、自分の思考がついた原因を見つけることができるのです。
そこを見つけて、そこにあるエネルギーを手放すことができれば、自然に思考は変わっていきます。
何を考えていたのかを忘れたり、自分がフォーカスしてきたことに興味がなくなったり、自分の思考が変わったことを実感できたりするんです。
そうしていくと、自分の持っている思考の癖を手放すことができます。
それが手放せて初めて、現実の見方や価値観を変えられるんです。
そのきっかけとして、自分と周りの思考の違いを感じることが、いいヒントになっていくので、思考の癖を見つけるというのは、いい体験になっていきます。
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まとめ
思考の癖を見つけることは大事ですが、癖を探すことが目的ではありません。
そこを間違えると、ずっと癖を探し続けることになります。
癖はないんです。
でも、誰かと比べた時に癖だと感じることもあったり、自分の思考ではない思考の方が楽しくいきていけると思った時に、その思考エネルギーに変えるために、自分にあった癖を手放していくことが大事になるということです。
思考を変えるということも、自分が今まで以上にご機嫌に生きていくための方法です。
思考を変えること自体が目的ではありません。
ここもすごく大事なポイントです。
あくまで目的は、楽しく生きること。
ここがずれると、いつまでも思考の癖に向き合い続ける時間を過ごすのです。
向き合うことが素晴らしいわけではありません。
向き合うことで楽しく生きることができるからすることに過ぎないのです。
思考の癖は、みんな持っていて普通のこと。
そもそも、思考における基準はないんです。
楽しく生きるためには、自分が楽しいと思う思考に、自分の頭の中を変えていく。
それだけなのです。
楽しく生きるためにどういう思考エネルギーにすればいいのかを考えてみてくださいね。
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