人はいつも演じているんです。
2018年5月12日アーヴィングゴッフマンの「行為と演技」という本があります。
ここには、
われわれは、社会の中で演じているものである、
と書かれています。
私たちは社会の中で
「演じている」のが前提なんです。
その演じている自分が楽しければいいし、
なんか違う、疲れる
という場合は、
その社会から距離を置いてもいいわけです。
例えば、
日本では暮らしにくいから、
といって海外で生活している人。
私の友人でもいます。
日本は暮らしにくい!
といって
サッサと(笑)海外へ行って
楽しく、幸せに暮らしています。
都会は暮らしにくい!
といって脱サラして
田舎でのんびり生活している人もいます。
かといって、
田舎で演じていないか、というと
演じているのかもしれません。
元都会生活者ですから、
演じながら、マネしながら
現地の生活に慣れていくんです。
演じることは、悪いことではありません。
人間が、どこでも生きていけるように
と備わった能力なのかもしれません。
でも、演じていると
本当の自分がわからない・・・
本当の自分ってなんだろう、、って
悩む人もいるかもしれません。
演じるって
アイデンティティでもあります。
会社では、社長、部長、課長、営業マン、秘書・・・
というアイデンティティ。
家では、妻、夫、親、子・・・
というアイデンティティ。
人はいろんなアイデンティティをもっているので
仕方ないんです。
知り合いのカウンセラーは、
人は基本的に多重人格者なんだ
といっていました。
いろんな顔(^^)を持っているから
いろんな社会、環境に適応していくことができるんです。
それってすごいことなんですよ!
いろんな環境で、いろんな人と出会って
いろんな経験ができる、と
器がどんどん大きくなります。
それができるのは
演じられるから。
適応力があるからなんです!
自分を偽るのと
演じるのとは別です。
いろんな役割を演じてみると
自分にとってどれが一番しっくりくる役なのか、
どれが居心地良い役か
どれがわくわくする役か
わかってきます。
そうしたら、
望ましい状態の役でいられる場所で
過ごしたらいいのではないでしょうか。
いろんな役を演じてみないと、
どれが良いかわかりません。
その為にも、
いろんな環境に身をおいて
演じてみる、というのが大切なんです。