サングラス問題から学ぶ「信念」「価値観」「思い込み」

2018年6月27日 0 投稿者: JUNJUN

気象庁のHPによると、

1990年代はじめの観測開始以降、

紫外線量は増加傾向にあるようです。

 

年々、気温が高くなって、

太陽の光も強く感じるのも

うなづけます。

 

それに関連して、興味深い新聞記事があったので

考えてみました。

 

題して

 

「サングラス問題」

 

です。

 

サングラス問題

新聞の投書欄に、読者からこんな記事があったんです。

(朝日新聞 2018年06月20日 東京 朝刊 オピニオン2)

 

「教員のサングラス なぜ禁止?」

中学校の保健体育の教師からの投稿です。

(要約)

着任した学校では、

保健体育の授業や運動会で教員のサングラス着用が禁止されている。

その理由は、過去に

「暴力団っぽいので辞めていただきたい」という意見が区の教育委員会へ行き

区内全校で禁止になったからである。

・・・・以下省略

 

それに対して「どう思いますか」の意見。

【着用賛成派】

〇サングラス=暴力団というイメージは紫外線の影響が今ほど問題視されていなかった時代で

今は違う。これまでのイメージを払しょくすべく使い方や健康面でのメリットを生徒にも伝えるべきだ。

〇もっと健康に気を遣ってよい。

〇保護者の意見への対応にはもっと議論が必要である。根拠も示さぬまま現場に即禁止というのは理不尽。

〇紫外線により目の病気(瞼裂斑 けんれつはん)を発症する危険性がある。病気のリスクを説明し意識を高める必要性がある。

 

【着用反対派】

〇教師としてふさわしくない。生徒の細やかな状況はサングラスをかけていたらわからない。

 

 

 

サングラスに対するイメージ

私にとって「サングラス」といえば・・・

 

テレビドラマ「西部警察」の大門刑事

ミュージシャン 杉山清隆

ハリウッド俳優

 

ってな感じでしょうか(笑)

 

しかし、

世代、地域、個々によっては

 

サングラス=暴力団

というイメージがあることも事実です。

 

その他にも、

・カッコつけてる

・かけている人の表情がわからない

・不審者っぽい

というイメージもあるようです。

 

 

思い込みと同じ

この、

サングラス=暴力団

という式は、

 

信念

価値観

思い込み

普通

一般的な考え方、

常識

 

に通ずるものがあります。

 

 

教師や生徒がサングラスをかけることに賛成

という意見の方は、

サングラス=目を守るもの

です。

 

だから、

恐怖や不安の反応がありません。

 

 

一方、

 

教師や生徒がサングラスをかけることに反対

という意見の方は、

サングラス=暴力団

と思い込んでいるわけです。

 

そうじゃない、とわかっていても

自動的に体が

恐怖や不安の反応をしてしまうんです。

 

だから、反対なわけです。

 

 

恐怖や不安の反応をする理由

反対する人の思いこみには先があります。

 

サングラス=暴力団=恐怖、不安

です。

 

=優しい、安心

だったら反対しないでしょうからね。

 

このような思い込みをもったのには

何がしかの理由があります。

 

近い環境に関係者がいたとか

メディアによる影響などで

怖い思いをしたことがあるからです。

 

サングラス=恐怖

という式が出来上がっているわけです。

(NLPでいう脳のプログラム)

 

だから、

嫌なものは嫌なんです。

 

理屈でなく、

嫌なんです。

 

どんなに言葉で説き伏せても

嫌という反応は変えることはできません。

 

 

価値観の闘い

賛成派は

教師や生徒がサングラスをかける。

紫外線から眼を守ることができる。

安心

という流れです。

 

 

反対派は

教師や生徒がサングラスをかける。

サングラスは悪い人が使うものだ。

怖い。

という流れです。

 

つまり、

「サングラスは紫外線から目を守ることができる」という安心につながる価値観と

「サングラスは悪い人が使うものだ」という恐怖につながる価値観

との闘いなんです。

 

 

どちらが正しいか、間違っているか、ではありません。

どちらを選択するか

が大事なんです。

 

 

 

 

まとめ

今回の

教師や生徒がサングラスをかけること

の場合は

眼を守るという意味で

私は賛成です。

 

ただ、反対する方々の感情についても

考える必要があります。

 

反対派の方々は

恐怖を感じるから反対なわけですから、

恐怖を感じるという反応を消すことで、

不快ではなくなります

(NLPでは「消す」より「小さくする」ことを推奨しています)

 

恐怖を消したり、思い込みを変えるのは

NLPのワークで可能です。

 

 

または、

真っ黒で銀ぶちのサングラスなどの

恐怖を感じさせるデザイン以外にも

 

 

スポーツサングラスとか

色が薄いタイプのサングラスとか

カジュアルなデザインのものがある

と知ってもらうだけで

ちょっとした思い込みは変えることができます。

 

AかBか、の2択ではなく、

いろんな選択肢がある

ということを示すだけでも

人は安心するんです。

 

おまけ

【着用反対派】

〇教師としてふさわしくない。生徒の細やかな状況はサングラスをかけていたらわからない。

を投稿されたかたは、投稿内容全てを読むと

 

教員は、生徒一人一人をよく見て、気を配る必要がある。

サングラスをかけていると相手(生徒)のことがよく見えない。

教員は、自分を犠牲にして努めるべきだ。

 

という信念、価値観、思い込み、を持っていることがわかります。

 

 

そして最も強いのが

教員は、自分を犠牲にして努めるべきだ。

です。

 

 

恐らく、この方はこれまで自分を犠牲にして

努めてこられたのでしょう。

それが正しいことだと信じて実践してこられたんです。

素晴らしいですね。

 

 

この価値観は、

自分を犠牲にして努めることで、安心につながります。

 

 

「サングラスは紫外線から目を守ることができる」という安心につながる価値観と

「教員は、自分を犠牲にして努める」という安心につながる価値観の

闘いです。

 

安心だからサングラス反対なわけですから、

どうしたらいいんでしょう・・・?(笑)

 

 

大切なのは

価値観は、全ての人にあてはまるわけではない

ということです。

 

 

信念、価値観、思い込み・・・は

あくまでも

自分にとってのもの

であって、

他人にとってのもの

ではないんです。

 

 

頭ではわかっていても

実践できないんですよね・・・

 

 

どうしても価値観を押し付けてしまうんです。

自分はそれが正しいと思っているから。

 

 

だから、

人はみな違う

ということを理解する教育が必要になってくるんです。

 

 

 

自分は何を大切にしたいのか、を

選択できるようになること

 

相手に、相手自身が何を大切にしたいのか、を

選択させること

 

これからの時代は重要になってくるんです。