【報告】オランダ教育ワークショップを開催しました!
2018年8月7日オランダの教育を体験できるワークショップを開催しました!
「オランダのパンケーキを作る!」をテーマに、
オランダ語で書かれたレシピを解読するところからスタート(笑)
今回のファシリテーターは
ブログサイト:融合こそミライ。
の共同運営者である木村祐理(きむらゆり)さんです。
ゆりさんが、オランダから持ち帰ってきてくれた
パンケーキミックスなどの食材を使いました。
参加者同士が協力し合い、役割分担をしながら
ミッションをクリアする、という形態の授業を
体験することができました。
満腹になった後は、
多重知性理論をつかった振り返り。
8つの質問からひとつを選んで
答えを発表する、という形式です。
質問はこんなかんじ。
・今日の学びを天気予報で表す
・今日の学びを絵や写真で表す
・今日の学びをラップや歌、音楽で表す
・今日の学びを数字、グラフで表す
・今日の学びを詩で表す
・今日の学びを劇、作品で表す
・今日の学びをこの時間で、まだ表現できていないことを
力強い短い一文で表す
・今日の体験で、「何がよかったか」「何がもっとよくできたか」を
誰かと話して一緒に伝える
私が選んだのは、
今日の体験で、
何がよかったか、
何がもっとよくできたかを
誰かと話して一緒に伝えてください。
です。
息子も参加していたので、
彼にインタビューしてみました。
インタビューを再現してみましたので
お聞きください!↓
ここでの気づきは、
楽しかった!をチャンクダウンすることで
楽しさに結びつく感覚がわかったことです。
※チャンクダウンとは、細かく掘り下げることを言います
「何がもっとよくできたと思う?」
という質問に対しては、こんな答えが。
・パンケーキのトッピングのカイワレ大根をかけすぎて
お皿からこぼれてしまった。
カイワレ大根を少なくして、パンケーキにのせれば
もっとよかった。
・お昼ごはんをひとりで作ってみたい。
メニューは、
①野菜サラダ(キャベツ、ニンジン、きゅうり、ポテト、
チキン、バナナ、オレンジ、レモン汁)
②焼きそば(キャベツ、チキン)
面白いですね。
ここでの気づきは、
工夫と意欲が出てきたことです。
この質問によって、
今回が
ダメ!!失敗(>_<)
なのではなく、
次はどうしたらいいかなー
次はどうしたいかなー
というモチベーションになっているということなんです。
すばらしい!
後半は、オランダの学校視察の報告。
写真を見ながら、驚きの教育手法について紹介していただきました。
全ては書ききれませんので、
私が最もググッときたものを一つシェアします。
各クラスに、5色の帽子(キャップ)とぬいぐるみが置いてあります。
何のためだと思いますか?
子供たちが遊びに使うため!
ではありません。
なんと、「人間関係のトラブル解決」
につかう小道具だったんです!
AちゃんがBくんにいじわるされた!
とモメていたとします。
そうしたら、先生がクラスのみんなを集めて・・・
Aちゃんの役割をウサギのぬいぐるみに移します。
Bくんの役割をサルのぬいぐるみに移します。
そして、ウサギとサルのトラブルとして扱うんです。
ウサギの気持ちは?
サルの気持ちは?
モメるに至ったウサギとサルの状況ってどうだったんだろう?
という感じで、
ぬいぐるみを当事者にすることで、
客観的、俯瞰的に
「出来事」を考えることができるんです。
Aちゃんが悪い!Bくんが悪い!
という判断にならない、ということですね。
5色の帽子は、
白い帽子がAちゃん役、
黒い帽子がBくん役、
というように、
子供が当事者の役割を演じて
その立場を体験してみるのだそうです。
これは、NLPでいう
デソシエイト、アソシエイト、ニュートラルポジション
を活用しているんです。
私自身も、カウンセリングで
人間関係の悩みに対するアプローチとして使っています。
オランダの小学校で、それが取り入れられているとは!!
驚きでした(@_@)
学校によって、モンテッソーリ、ダルトン教育など
取り入れている手法は異なりますが、
子供の「意欲を引き出す」「好きを引き出す」という方針は一貫している
オランダ教育。
日本の子供だけでなく、大人にも体験していただきたい
と感じました。
10月に、私もオランダの小学校視察へ行ってまいります!
その報告会も企画しますのでお楽しみに(^^)/