「怠けてOK!」が罪悪感を消す魔法の言葉
2018年7月21日全国的に暑い日が続いていますね。
気温が40℃を記録した地域もあって
びっくりしています。
なぜなら、
私が青年海外協力隊で赴任していた
西アフリカ ブルキナファソと
同じくらいの気温だからです。
つまり、
日本が
サハラ砂漠に隣接するサヘル地域のアフリカ
と同じ環境になっているんです。
ブルキナファソで最も暑い季節は
2月3月です。
乾季の終盤の時期で、水も少なく
何もかもがカラカラに干からびています(笑)
暑いのって、生きているだけで疲れます。
何もしていないのに、疲れるんです。
一歩も歩いていないのに、クタクタなんです。
「基礎代謝」 を実感したのはこの時が初めてです。
そんなブルキナファソの生活で、
一週間くらい、家に引きこもったことがありました。
起き上がれなくてベッドに横になって寝ていました。
風邪を引いて熱が38℃くらいになっている感じです。
頭痛はないのですが、
体が重い、だるい、眠い・・・
そんな感じです。
でも、風邪ひいているわけではないし、
熱もないので、
自分はただ怠けてるだけじゃないか、
という感覚があったんです。
毎日ゴロゴロしていて、何もしていない
ということに、
罪悪感があって、
自己嫌悪になりました。
この、
罪悪感
って、何なのでしょうか。
何もしていない自分、
何の役にも立っていない自分を
自分が自分で勝手に責めている状態です。
これは、
信念、価値観、思い込みから来ているんです。
私の母は「きっちりとした」人です。
口癖は
「お前はだらしない」
「お前は怠けている」
という言葉でした。
だから、
休んでいる人は怠け者だ
という思い込みができてしまったんです。
常に
「何かをやっているふり」をしていないとイケない、
という感覚に追われてしまっていたんです。
ブルキナファソでは、
担当の方から何度も、
「休みなさい」と言われていました。
暑いというだけで体力が消耗されるのだから
休みなさい、と。
それでも、
休むことは怠けていると思っているので、
炎天下の中、外出したりしていたのです。
よく倒れなかったかと思います。
でも、とうとう起き上がれなくなり、
一週間家に引きこもって
「休みなさい」という言葉の意味に気づきました。
生きてるだけで活動しているということなんだ。
休まなかったら余計に体が動かなくなる。
だから、
怠けることは必要なことなんだ、
と知りました。
ピーンと張った糸は、少しの刺激でパチンと切れてしまいます。
でも、ゆるくたるんだ糸は、多少の刺激では切れません。
それと同じです。
余裕は強さを生むんです。
そういえば、
ブルキナファソの人たちは
誰もギスギスしていません。
不思議と「余裕」があるように見えました。
それは、
怠けてOK、だらしないOK
だったからなんですね。