仕事で何を優先するのが幸せなのか、小室哲也さんの人生から考える。

2018年9月28日 0 投稿者: JUNJUN

 

こんにちは!

海野純子です。

 

NHK-BSのアナザーストーリーズ運命の分岐点

「小室哲哉という“革命”~メガヒット連発 その光と影」

という番組を見ました。

ふむふむ、というポイントがあったのでご紹介します!

 

「アナザーストーリーズ」という番組は、

いろんな角度から、記憶に残る出来事や、人物を見るという

番組です。

 

なので、小室哲也さん本人が出演してお話をする、のはなく、

彼の周囲にいた人物数人からのインタビューで構成されています。

 

メインでコメントをされていたのは、

共に音楽を作っていたプロデューサー「久保こーじ」さんでした。

 

久保さんは、小室哲也さんが学生時代にバンドをやっている頃からの

知り合いで、

売れてからも多くの仕事を一緒にしていたので、

まさに、小室哲也さんの光と影をご存知の方なんですね。

 

 

そんな久保さんが言っていました。

 

小室さんは、とにかく「売れたい」と言っていました。

「売れれば、自分の好きな曲が作れるようになる・・」

 

そして、取りつかれたように売れる曲を書いていた
そうなんです。

 

 

このエピソードでポイントが二つあります。

 

一つは、

好きな曲ではなく、売れる曲を作り続けていたこと。

言い換えると、
好きな曲が作れていなかったんですね。

これほど淋しいことってありません。

確かに売れなきゃ意味がない、です。

でも、好きな曲で売れることを目指すのではなく、

売れることだけにフォーカスしてしまったんです。

 

どんなに売れても、

好きな曲が作れないというストレスは溜まり続けます。

 

どんなに売れても

満足できないんです。
幸せを感じられないんです。

 

それが周囲へのイライラや人間関係にも
出てしまっていたようで

まさに、負のスパイラル状態でした。

 

 

二つ目は、

「売れたい」というざっくりとした目標。

久保こーじさんがインタビューで言っていました。

 

小室哲也さんは、

アルバムを何枚売りたい、とか

何人をプロデュースして世に出したい、とか

具体的な目標ではなく、

「売れたい」というあいまいな目標だったそうなんです。

 

だから、

売れても売れても、

ヤッターというゴールテープを切れなかったんです。

 

まだ、まだ、

という不足感、欲望感だけを持ち続けて

ひたすら曲を作り続けてしまったんです。

これは、スターウォーズのアナキン君と同じですね。

関連記事へ飛んでまーす。

 

 

好きな曲ではなく、売れる曲を作り続けていたこと。

「売れたい」というざっくりとした目標。

 

この二つが、

彼を完了させてくれなかったんです。

 

売れたという自分を認めて、

音楽を楽しむ、好きな音楽で幸せを感じることを

止めていたんです。

 

 

特に、彼は

売れなければ好きな曲が書けない

という強い思い込みにとらわれていました。

 

この思い込みによって、

売れる曲をバンバン書き続けることができました。

 

でも、

結局ダークサイドに飲まれてしまいました。。。

ダースベーダーになってしまったんですね。

 

では、

仕事で何を優先するのが幸せなのでしょうか。

 

お金、報酬、名誉、権力、もちろん大事です。

 

ただ、これらを優先していると、
どれも長続きしないんだということが
小室哲也さんのヒストリーを見てわかりました。

 

「好きなこと」を優先すると

好きなことをやっている幸せ、
好きなことで喜んでもらえる幸せ

を感じることができます。

だから、長続きするんです。

 

地味に脇役をやり続けている俳優さん
地味にラーメンを作り続けているラーメン屋さん
地味にお酒を作り続けている田舎のスナックのおばちゃんママ(笑)

 

みんな、好きだからやり続けているんです。

 

「好き」ってものすごいエネルギーなんですよ~

 

好きなことをして生きる

って、きれいごとのように聞こえますが、

やっぱり人生において最も大切なこと!!

 

全てを手放して引退した今、

小室哲也さんは、自分の好きな曲を作ることが
できているのでしょうかね。