学校は行って当たり前だと
信じてきた私たち親世代にとって
子どもが学校に行きたがらないというのは
とてつもなく、やっかいな出来事に
思えるかもしれません。
9月に子どもたちの自死が
増えることを受けて
学校は行かなくてもいい
無理して行かせない方がいい
ということも、連日報道されています。
子どもたちには
社会を変える力があるのだそうです。
今、学校に行かない子どもたちが
増えてきたことは
現代に生まれてきた子どもたちにとって
今ある教育は合っていないということです。
ようやく社会がその事実に気づき、
これからいよいよ教育が多様になっていく。
今、教育が一択から多様へと広がる
過渡期に差し掛かっています。
この過渡期に、子どもが
学校へ行きたがらないとき、
親はどうあればよいのか。
一言で申し上げると
『勇気を持つこと』です。
子どもが現状の教育には合っていないことを
受け入れる勇気、
多数派とは違う道へ進む勇気、
最先端を走っていく勇気。
その静かな覚悟が必要なのです。
勇気をもって、その覚悟を決めてから
これから、どこへ進んでいくのか、
冷静に考えていけばいいのです。
もともと学校の役割は、
「学習」と「コミュニケーション」の2つです。
学校に行かないとして
どのように「学習」と「コミュニケーション」の機会を
もっていくかを考えればよいというわけです。
子どもの学ぶ権利をどのように保障していくか。
どのようなコミュニティに属することができるのか。
の2点です。
学習は、塾、本、動画などでできるし、
コミュニケーションは
塾、フリースクール、習い事、スポーツ、趣味
大人のサークル、地域の集まり
などで取っていくことができます。
学校から離れると大変なことになる!!という
思い込みは横におき、
違う形で補う方法を見つけていけば
不登校は問題ではなくなるわけです。
学校に行かないことは「問題」とされやすいですが
発想を転換し、学校で学ぶことを他でカバーできれば、
もはや問題ではありません。
学校に行かないというのは、
大変な問題などではなく、
多様な学び、フリーラーニング時代の
住人になるだけのことなのです。
どのように学ぶかは自分で決めることが
できるのです。

岩本真弓

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