あなたは、お子さんを信頼していますか?
そもそも信頼とは何でしょうか。
「信頼」と「心配」について考えてみようと思います。
わたしは、母親に「信頼」されずに
「心配」ばかりされていた、という不満がありました。
「信頼」してもらえなかった、と。
「信頼」と「心配」は反対だと思っていたのです。
ですが、今、よくよく考えてみると
「信頼」も「心配」も
どちらも愛からできていると思いいたりました。
では「信頼」と「心配」の何が反対かというと、
力の使い方が反対なのですね。
「信頼」は
「あなたなら大丈夫」と
背中を押す力。
「心配」は
「あなたに危険なことはさせられない」と
後ろから引っ張る力。
私の母は心配性です。
だからね、自分の知らないこと、
未経験のことを私がやろうとすると、
全力で止めてきたのです(笑)
かなりパワーのある人なので、
止める力も ものすごいのです。
若い頃、必死に振り払ったときもありました。
今でも、私の見る目を信頼してくれていないと感じて、
悲しくなるときもあります。
でも、今は
「誰のどんな行動にも善の目的がある」と分かっているから、
「あ~、心配してくれてるんだな、そんな愛し方なんだな~」と
嬉しくはないやり取りの中でも
母の愛を見ることができます。
いえ、前から気づいていたかもしれません。
でも、子離れできていない親だと責める気持ちが強くて、
認めたくなかったのかもしれません。
今は、心配の中にある愛も受け取れるようになったので、
母とぶつかる必要はなくなりました。
でも!
ここからが重要ですが!
気持ちを受け入れることと、
私がどう行動するかは別です。
つまり、「心配な気持ちは分かったよ」と
受け取るけれども、
私はわたしの信じた道を歩くのです。
共感すれども従わず。
どう行動するかは私が決めるというわけです。
いつの間にか
わたしが、とても強くなったのです。
そして、母はね、
私が気持ちを受け取った時点で、
ある程度 満足の様子ですよ。
☆~☆~☆~☆~☆~☆
親はいつでも、
子どもがいくつになっても、
心配するものですね。
子どものやろうとすることが
自分の理解の範囲を超えたとき
きっと心配になります。
大丈夫かな?
うまくやれるのかな?と。
そんなとき、わたしは
子どもたちの未来を信頼する
親でありたい。
愛の力を
「あなたなら大丈夫」
「きっとできる」と
応援する向きに使いたい。
たとえ、その道でしくじったとしても、
自分の力で
よこ道を切り開く力があると信じたい。
「心配」も「信頼」も愛でできている。
子どもに対する「愛」を
どちらに使うのかは、
親である私たちが自分で決めているのですね。

岩本真弓

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