自分の足でたつ・・
自分の足で立つってどういうことなんでしょう
漢字で書くと「自立」
では、
自立ってどういうことなんでしょう。
それは、
自分の物差しで見て、
自分で選択して、
自分で決めて、
自分で行動する、
ということ。
人の顔色をうかがうのではなく
周りの目を気にするのではなく
常識に従うのではなく
一般的になるのではなく
自分の思い
感覚を信じて
自分が納得する
生き方をすること。
だから、
誰も頼らず
孤独に
独りで生きていくこと
ではありません!
むしろ
自立するには
人の助けを得ることが
必要なのかもしれません。
だって、独りでできることには限界があるから。
*******
私は西アフリカのブルキナファソに
2年間住んでいました。
そこでは、
・お金は「貯める」より「使う」
・困ったときは助け合い
・とにかく挨拶が大事
という文化がありました。
「なんで貯蓄しないの?だからいつもお金ないんだよ。」
「他人ばっかり頼って、だから自立できないんだよ」
「挨拶ばっかりして時間守らないし
しゃべってばかりで肝心の仕事しないから発展しないんだよ」
などと思っていました。
(ひどいですね。。ごめんなさーい)
でもそれって資本主義社会で豊かに暮らしてきた
自分の価値観からの考え。
ブルキナファソ(アフリカ)人の多くは
安定した収入がないから貯蓄する余裕がない、
というのが現状です。
でも、
1円でも安いほうを買う、とか
セールで安いから大人買いする、とか
貯蓄のためにほしいもの(必要なもの)を我慢する、とかは
しません。
その時に必要なものをその時に購入する。
値段だけで決めない。
じっくり商品をみて納得して買う。
というお金の使い方をするんです。
必要なものしかないから、
ごちゃごちゃモノにあふれている人はいないし、
モノを大事に使っている人が多いです。
↓割れた部分を縫い合わせて使われているバケツ
アフリカではストレスが原因のうつ病なんてありません。
だって、ひとりで抱え込まないから。
常に周囲を気にかける毎日。
元気か、
病気になってないか、
困ったこと無いか。
今日も元気そうでよかった、感謝!と声をかける。
そして困ったことがあったらすぐ助けを求め、
求められた人は喜んでそれに答える。
(求めなくても助けてくれる)
すごいのは、
見返りを求めているのではなく、
それがあたりまえだと思っているんです。
助けたからお金くれ!なんていう人は一人もいません。
お金を渡そうとしたら
僕たちはファミリーじゃないか!
といって受け取ってくれません。
ブルキナファソ(アフリカ)では、
お互いを支え合うという関係があるから
自分の足で立つことができているのかもしれませんね。

海野 純子

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