教育の目的

アドラー心理学では

教育の目的を

【共同体感覚】を育てること

としています。

 

共同体というのは、

自分も所属している社会のこと。

 

小さな共同体でいうと家族、

少し大きくなって地域、

学校、市、県、

日本、地球。

 

このように、

小さな共同体から

大きな共同体まで

さまざまな共同体に

わたしたちは所属しています。

 

共同体感覚というのは、

・自分は共同体の一部である

・共同体にいる他者は仲間である(他者信頼)

・自分は共同体の役に立っている(貢献感)

と感じられること。

 

共同体の中に自分がいて、

その共同体全部が良くなっていることが

自分にとっての喜びでもある、

という状態です。

 

自分自身は共同体の一部なのだけれど

共同体の中心ではない。

 

ここは注意したいところです。

 

共同体にいる他者が仲間であると

思えることを他者信頼と言いますが、

他者を信頼し、仲間だと思うから

その共同体(仲間たち)に貢献したいと

考えるようになります。

 

そして貢献できたときに得られるのが

貢献感です。

 

貢献感は幸せには欠かせない

ものなのだそうです。

 

家族でもそう。

社会でもそう。

規模は違いますが、同じです。

 

共同体にいる他者が仲間で

その共同体に貢献感を感じられている状態。

 

最終、地球や宇宙の規模で

共同体感覚を持つことができれば

とても良い世の中になるのだろうと

思います。

 

子どもは小さな共同体の中で

生きています。

家族や学校、地域。

 

小さな共同体の中で

共同体感覚を育みながら

徐々に大きな共同体へと

視野が広がっていくのでしょうね。

 

中2の長女は自転車通学なのですが、

3学期の後半は、手を負傷していて

自転車に乗れず送迎していました。

 

たまに迎えに行けない日があり

そんな日は歩いて帰ってきます。

 

初めて歩いて帰ってきた日、

次歩いて帰る日は

ゴミ拾って帰ろうと思いま~す、

と明るく話していました。

 

帰ってくるとき、

落ちているゴミが目について

どうせ歩いているだけなんだから

ゴミを拾えば一石二鳥と

思ったのだそうです。

 

それから、徒歩の日は袋を持参して

ひとりでゴミを拾いながら

帰ってくる長女。

 

こんなにも綺麗にしてきたよ!!

と嬉しそうに報告してくれる笑顔が

とても眩しくて。

 

わたしが中学生のときには

ボランティアで募られたときには

ゴミ拾いもしたけれど

自分から、誰の目に触れなくても

ただただゴミ拾いをしたことなんて

なかったなぁと思うのです。

 

誰も見ていなくても

地域が良くなることを

喜びと感じている長女を

誇らしく思いました。

 

彼女の心には

地域への共同体感覚が

育っているのかなぁと

 

景色の綺麗なこの土地を

好きでいてくれることを

嬉しく思いました。

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岩本真弓

岩本真弓

岩本 真弓(いわもと まゆみ) / Mayumi Iwamoto 個々の好きが全体に活かされている社会。 子どもたちがみんな幸せな社会。 自分らしさがかけ合わさることで輝きを増す社会。 そんなミライを創りたくて活動しています。

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