子どもの主体性を育てる関わりと環境

「主体性」
この言葉。

子供の主体性を・・・
って合言葉のように言われるけれど
主体性ってどういうことなんでしょ。

主体性のある子どもに育てるには、どんな関わりや環境が必要なの?

私が体験したことから、何かを感じてもらえたら嬉しいなと思います。

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10年ほど前、子どもキャンプのプログラムの中で、
「子どもミーティング」というのをしたことがあります。

2泊3日の子どもキャンプ。
プログラムは一応決まっていたんだけれど、
全部大人が決めるなんてもったいない。

「スケジュールは、子供たちが決める!っていうのは、どうですか?」

そんな提案を、キャンプリーダーにさせてもらった。

3泊4日のキャンプ。
プログラムができる枠は決まっている。
プログラムの数も決まっている。

その1つ1つを、スケジュールという枠に落とし込む。
それを、子どもたちが決めることができたら、
用意されたキャンプが、自分たちのキャンプになる!

そんな提案を、受け入れてもらい。

はじめまして!の小学生8人と、
子どもミーティングをした。

ファシリテーターは、任せてもらえたので、
作戦と準備はもちろん万全にしましたよ!

1つ1つのプログラムをカードにして、視覚化して。

そのカードを、全員に配り。
まずは、全員が自由に、自分の希望を出せるように工夫。

1人1人が、自由に希望を表明。
それを、ホワイトボードに張っていき、
全員の希望が、1つの場所にそろうように。

全員の希望、意見がオンテーブルできてから、
ミーティングスタート。

1つ1つを、確認しながら、決めていく。

多数決では決めない。
対話で進める。
1つ1つ、1人1人が納得してから、進む。

1枚の紙には、一人の思いや意思が現れているから。
だから、大事にする。
そのことを話しながら、進めていく。

それぞれの思いや理由。
1つずつ聞いて、みんなが自分の思い、他の人の思いを全部大事にしながら、
こうしたらどうかな?じゃぁ、こっちでいい!
時に、アイディアを出し、時に、自分の意見を変え、
30分ほどの時間の中で、
無事に流れが決まった!

「これで、決まりでいい?」

そう聞いたら。

「決まった~!!おっけ~!」

と帰ってきたときの、子どもたちの目が忘れられない。

受身の目と、自分が前に出てくるときの目。
まったく違うから。

最後に、全員で決めたスケジュールの確認をした。

何時に、どこ集合。
何時に、何をする。

1つ1つ確認し、
みんなで決めたスケジュールを全員が見える場所にはっておいた。

翌朝。

全員が、あっという間に、集合場所に集まってくる。
それも、時間前にそろう。
アラームも、声かけも、必要なし。

ちょっとぎりぎりだったスタッフが、
「おそい!!」と子どもたちに言われていた(笑)

自分の意思で、
自分が決めたもの。

それこそが、
子どもが主体的で在れる大事なこと。

「自分たちのスケジュールだ!」

その後も、
キャンプ中、時間のあれこれ、
細かい指示なんて一切必要なかった。

子どもは、生まれたときから主体的。
主体性なんて、持たせる必要ない。

だって、持ってるんだから。

すでにある主体性を、
そのまま発揮できるように、
環境を創ること。

そのとき、学んだ大きなこと。

主体的な子供たちの言動は、
聡明で、判断力があり、責任を持ち、
大人が正されるほどだった(^^;)

リーダーそのもの。

もともと主体的な子どもたち。
もともと主体性がある私たち。

発揮できる環境と関わりがあれば、
主体性はどんどん育つ。

主体的な子どもを育てる方法。
それは、きっと、主体性を発揮できる
環境と関わりを大事にするっていうことだと思います。

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木村祐理

木村祐理

木村祐理(きむら ゆり) / Yuri Kimura /  自分であることが楽しくて、嬉しい。と、 あなたが、あなたでありがとう。が溢れた社会になるために、活動しています。

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