子どもの自由や権利について
子ども自身が考える機会がありました。
娘が5年生のころ、人権参観日に
行われた「権利の熱気球」というワークが
その機会でした。
■権利の熱気球■
あなたは今、14個の荷物とともに地上高くに漂う気球に乗っています。
ところがどうしたことか、だんだん高度が下がってきました。
助かるには荷物を捨てるほかありません。
14個の荷物とは実は 権利 というものでした 。
ア~セまでの14個の権利とは以下のもの。
(全部書くと多いので少し省略しますね。)ア.きれいな空気を吸う権利
イ.自由にできるお金を持つ権利
ウ.みんなと違っていることを認められる権利
エ.いじめられたり命令・服従されない権利
オ.毎日、十分な食べ物と水を得る権利
・
・
・(省略)
・
・ス.愛し、愛される権利
セ.私だけの部屋をもつ権利
このような14の権利を、捨てていく順に並べるのです。
個人で自分なりの順番を決めてから、
グループでの答えをまとめます。
小5で、なんて深いテーマを扱うんだ!!、と驚きです。
保護者の方も考えてみてください、とプリントを下さったので
わたしも考えました。
一番最後まで大切にしたいものから。
生きるために必要な「ア.空気」を最後にしよう。
最後から2番目は「オ.食料と水」。
その次はやっぱり「ス.愛し愛される」よね。
と順位づけしていきました。
子どもたちも一生懸命取り組んでいて、
1番上に書かれている最後まで残すものもさまざまです。
「オ.食料と水」であったり「イ.お金」であったり。
大切なことは、人それぞれなんだな~と思いながら
娘の紙をのぞいてみると、
1番上には「ス.愛し愛される権利」が選ばれていました。
空気よりも、食料と水よりも、愛を選ぶなんて!!!(驚)
あとで聞いたところ、
十分な食料とは、3食おやつ付きだから、
そんなものよりも家族が大切。
1食でおなかペコペコでもいい。
愛がないと生きている意味がない、と考えたそう。
グループ内で「愛」を一番に選んでいたのは
娘だけだったそうですが、
彼女の意見を聞いてみんなが賛同し、
グループとしても一番大切な権利が
「愛し、愛される権利」になったそうです。
「愛し、愛される」を何よりも大切だと感じ
それを伝えられる娘に、胸が熱くなりました。
子どもに教えられることって多いな~と感じました。
岩本真弓
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