自立した子どもを育てる
今、日本だけではなく、世界中で同じ動きがとられています。
私はオランダの学校や教育現場に視察に行きますが、
どの学校に言っても必ず「自立」ということを実践されています。
日本だけではなく、
世界の子育てや教育現場で、
実践されている「自立した子どもの育て方」
今日は、このことについてかいていきます。
>>自立と孤立の違い
最初に抑えておかないといけないポイントは、「自立」と「孤立」の違い。
今の大人世代が育ってきた環境の中で、
「自立」という仮面をかぶった「孤立」を言われてきているからです。
自分のことは、自分でやりなさい(全部)
あなたがやったんでしょう。
自分でどうにかしなさい。
お母さんは知りません。
自分でやったから、あきらめなさい。
自分の責任でしょう。
こんな言葉や関わりを受けている人が多く、
これらの中で育った人たちは、
「自分のことを自分だけでやらないといけない」
「ちゃんと自分のことをやらないとダメ」
「人を頼ってはいけない」
こういう習慣や考え方になっているようなのです。
これは、「自立」ではなく「孤立」です。
この違いをしっかり押さえた上で、「自立」を考えてましょう。
>>自立とは何か
自立とは、辞書で引くと、
<<他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。>>って出てくるんですが、
おそらくこの意味から、孤立が生まれているように思うのです。
確かに、書いてあるとおりなのです。
が、人が生きていくということは、
他の助力を受けずに存在するってことは、ありえないのです。
自分のことを
自分でやっていく
自分の力で生きていく
それは、決して一人で全部すること、成り立たせることではありません。
自分のことを自分がやっていく
自分の力で生きていく
それを実現していく
そのためには、
自分ができるために、人の力を借りたり、
人と協力することも大事になります。
自分がやることを実現していくために、
自分が主体になって、自分の周りにあるあらゆる存在を
活用していく。
それこそも、自立に含まれていることなのです。
自立は、子どもだけではなく、大人も同じです。
たとえば、車椅子で生活している人がいるとしますよね。
おばあちゃんも、同じです。
自分のことを、全部自分ですることが自立ではない。
その意味が伝わるでしょうか?
>>完璧な親の子どもは、自立ができない!?
親が完璧で、
何でもできる、やってしまう場合。
子どもの自立は遠くなります。
自分がやらなくても、親がやってしまうからです。
反対に、
親ができないことが多く、
子どもに助けてもらったり、協力しながら日々の暮らしを行っている場合は、
子どもが自立していきます。
自分のできることは自分がやる。
できないことは、人と協力し合ってできるようにする。
人と協力して、助け合う、支えあう。
その環境こそが、自立を促す大きな要因だからです。
>>自立した子どもを育てる方法は
自分のやりたいことを、たくさんやらせてあげる。
この言葉に尽きるでしょう。
でも、全部自分でやりなさい!
自分で決めたんでしょ。
自分の責任でしょ。
と、全部自分自分と関わると、「孤立力」が高い子どもに育ちます。
大事なのは、
自分でやりたいことをやらせてあげる。
できること、できないことが出てくるでしょう。
できることは、自分でどんどんやればいい。
できないことは、どうやったらできるか、どんな方法だったらやりやすいか。
子どもが見つけられるように、
サポートしていく必要があります。
時には手伝ってみたり・・
時には一緒に考えたり・・
子どもが自分でできるようになるステップを
踏めることが大事なことです。
最初から、全部自分でできる人なんていません。
1つずつ、やりながら、積み重ねながら、できるようになっていきます。
そのプロセスを大事に
失敗に寛容で在れる時、
自立に大事な力が育まれていくのです。
何事も、1つ1つの挑戦と、積み重ねですね。
木村祐理
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