子どもとの話し方のコツ

子どもと過ごすとき、
怒ったりイライラせずに穏やかに過ごしたくても
好ましくないことを子どもはしますよね。

そんなとき、どんな言葉をかけていますか?

・字は丁寧に書かなくちゃだめでしょ。

・宿題はちゃんとしないとだめ。

・靴下は脱ぎっぱなしにしない!

・言われないとできないの?

と、「~ない」や「ダメ」の否定形を
使ってしまうことが多いのではないでしょうか。

いたずらの好きのお子さんでしたら、
否定形や禁止ばかりになってしまう時期もありますよね。

「~ない」や「ダメ」は
非常によく使われる表現です。

ですが、たとえ伝える内容が正しいとしても、
否定形で話されると

私たちは元気がなくなったり、
反発心が芽生えるのだそうです。

子どもと話すときは、
「言葉かけをプラスにする」といいのですが、

それは言い換えると「否定語」を減らす、
ということです。

先ほどの例は、否定形を使わずに表現するとこうなります。

・字は丁寧に書くと気持ちがいいね。

・宿題はちゃんとした方がいいよ。

・言われる前にできるともっといいね。

・脱いだ靴下は洗濯かごに入れてね。

 

随分印象が変わったと思いませんか?

「ない」「ダメ」を減らすコツは2つありあります。

(1)するべきことは「しないといけない」や
「しないとダメ」のように二重否定ではなく、
「した方がいいよ」「してね」と表現する。

・手は洗わないとダメよ
→ 手を洗ってね

・ハミガキはせなあかん
→ ハミガキしようね

 

(2)禁止を伝えたい場合は、
ダメなことを指摘するのではなく望ましい方法を伝える。

・無駄遣いはダメよ
→ お金は大切に使おうね

・走っちゃダメ!
→ 歩こうね

といった感じです。

 

「ない」「だめ」という否定語を普段どれくらい使っているかを
まずは意識してみてくださいね。

無意識で頻繁に否定語を使われていることに
お気づきになるかもしれません。

長~い目で見て、否定形の代わりにプラスの表現が
ひとつでも増えていけばいいですね。

とはいえ、緊急の場合は、「ダメ!!!」ももちろん必要ですよ。
否定形や禁止は禁止!というわけではありません。

 

そして、もうひとつ、
子どもを傷つける言葉について。

・のろま
・気が利かない
・だらしない  などなど

子どもを傷つける言葉はたくさんありますが
腹が立ってつい口から出そうになるときもありますね。

そんなときは、ぐっとガマンです。

そして、代わりに「本当はこうして欲しい」と感じていることを
言葉にして伝えてくださいね。

・のろま!
→ これを急いでやってほしいの!

・気が利かない
→ こういうときは、○○してくれると助かるんだけどな~。

・だらしがない
→ ○○は××して欲しい。そうでないとお母さん困るわ。

のように。

 

湧いてくる感情は変えることができないけれど、
口から出す言葉は変えることができます。

子どもたちは、耳から言葉を獲得していきますので、
周りの大人が子どもたちにかける言葉が、
そのままその子どもの言葉となっていきます。

かけられた言葉が、子ども自身の思考や
セルフイメージを作ります。

ですから、周りの大人が子どもにかける言葉は
ものすごく影響力を持ちます。

だからこそ、子どもと話すときには
プラスの言葉かけをひとつ、またひとつと
増やしていけるといいですね。

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岩本真弓

岩本真弓

岩本 真弓(いわもと まゆみ) / Mayumi Iwamoto 個々の好きが全体に活かされている社会。 子どもたちがみんな幸せな社会。 自分らしさがかけ合わさることで輝きを増す社会。 そんなミライを創りたくて活動しています。

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