その日は突然やってきます。
ある朝、突然。
「学校に行きたくない」
と言われたら、、、。
そんなとき、どうしますか?
《お子さんがガマン強いタイプなら》
「学校に行きたくない」と口に出すまでに
ガマンし尽くしている可能性が高いです。
口に出した時点でもう限界に近いはず。
理由を聞いたり対策を考えるのは
おいおい時間をかけることにして
すぐに申し出を受け入れるべきです。
「わかった」と言って
欠席できるよう手配してあげてください。
決して
・責めたり
・不安をあおったり
・取り乱したり
しないこと。
「学校に行かないでどうするの!」と
責められることや
「将来社会でやっていけなくなる!」と
不安をあおられることや
親が取り乱して
「自分が学校へ行かないと親の精神が壊れる」
と子どもが感じること、
それらは、子どもを追い詰めます。
学校に行ってもつらい
行かなくてもつらい
逃げ場のない状況になってしまいます。
家庭は安全で休める場所に
保ってあげてください。
ガマン強いタイプ、
がんばりやさんなタイプのお子さんは
即、休ませてあげてください。
《自分に甘いタイプなら》
お子さんが自分の感情に素直で
イヤと言ったら聞かなくて
自分に甘いタイプなら、
試すことは色々とあります。
まず、話しを聞きます。
・どういう状態か教えてほしいと伝え
・イヤなことがあった?
・どうしたら良くなる?
・手伝えることはある?
このように。
緊急性がないことが分かれば、
学校に行くメリットを
増やして認識できるようにし
デメリットは減らします。
同時に、欠席で得られる
メリットを減らし
デメリットは増やして
環境を整えることができます。
人間は、メリットとデメリットを
天秤にかけ、無意識に
メリットの多い方を選択します。
ですから、
メリットとデメリットを意識して
環境を整えることで
現状を変化させることができます。
例えば、
学校に行くメリットを増やすには、
授業で活躍できるように
生活の中で次の単元の先取りになる
知識を得られるように工夫する。
学校に行くデメリットを減らすには
宿題に追われてしんどいなら、
減らしてもらうよう先生に交渉したり
手伝って早く終わるように工夫する。
欠席で得られるメリットを減らすには
欠席のときに、あまり構わない。
しらーっと過ごす。
欠席の日にゲームや漫画はNGにする。
欠席で得られるデメリットを増やすには
発熱以外の欠席の回数で
長期休みに〇〇に参加できる。
欠席が〇回以上なら参加権なし、など
決めておく。
このように、さまざまに
工夫ができます。
メリットとデメリットは
工夫の余地が大きいのです。
自分に甘いタイプのお子さんには
メリットとデメリットを調整して
安易に欠席に流さないことも
大切だと思います。
そうやって、様子を見ながら
子ども自身が
自分にとって何が大切なのか
選べるようになるまで
見守っていけるといいと思います。
岩本真弓
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