小学校を2、3日休むと
勉強について行けなくなる、
と聞いたことはありますか?
わたしは、1週間に1日欠席して
あとの4日元気に過ごせるなら
間の1日休みって有効だと考えていて
週に1回休んだところで
たいして問題ないはず、と思っていました。
学校があまり好きではない
小2の三女も ちょこちょこ欠席します。
(欠席をすすめてはいませんが)
ですが・・・
先生とお話しして分かりました。
1週間に1回休むと
子ども自身も先生も
負担がとても増えるのだそうです。
なぜなら、学校生活、学校の授業は
連続講座だから。
連続性のある講義が
何重にも折り重なるように
毎日が成り立っています。
だから、1週間に1日でも欠席すると
それぞれの講義中の『作業』が
たまってしまうのです。
プリント、観察日記、作文、作品など
いろいろと。。。たくさん。
毎日を一緒に過ごすメンバーなので
たまっているものを
ナシにするわけにもいかず、
欠席した場合には
先生も生徒も抜けている『作業』を
こなすのが大変になる、というわけです。
学校の授業に
ついていけなくなる、というのは
学習面の習熟度ではなく
『作業』の進み具合で語られるのですね。

さて、興味深いことに(!?)
欠席がもっと多くなると
事情が変わります。
(不登校の次女が小5、小6のころの体験談です)
週に1、2回しか出席しなくなると、
プリント、観察日記、作文、作品は
『そもそもしないもの』、
という前提に変わります。
宿題も『しないもの』、になります。
そうすると、作業はバッサリと切り捨てられ
やるべきことがものすごくシンプルになります。
小学校生活は
学習面で修得しないといけないことは
意外に少なく
それ以外の作業や活動が
とても多いのです。
学習面だけならあまり多くないので、
あとでフォローするのは
全然難しくありません。
前提が『しないもの』になることは
次女にとって、とてもよい状況でした。
子どもの個性で、
学習内容がその子の時期に合っておらず
学校がしんどい場合もあるだろうし
それ以外の『作業』や『活動』の部分で、
中身やスピードが合わなくて
しんどい場合もあるでしょう。
子どもが楽しく元気に過ごせていたら
それでいいのですが、
もししんどくて、身体や心が
悲鳴をあげているのだとしたら、
学習面だけはどこかの段階で
フォローしてあげるとして、
それ以外の作業や活動はバッサリと
やめてしまうこともできます。
つまり、学校へは行かない、
ホームスクーリングやフリースクール
を選ぶということです。
このような選択肢は
子どもに合った教育を考える上では
後ろ向きではなく
むしろ前向きな選択だと思います。
1番大切なことは何?
私はいつも問いかけています。
1番大切なのは
子どもが元気に過ごしていること
子どもが健やかに育つこと
であって、
学校のペースに合わせることではない。
学校の都合は2番目。
そこを見失わないようにしたいものです。
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岩本真弓

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