不登校になったときのクラスの反応

学校へ行かなくなると

クラスの子どもたちは心配します。

 

病気かな?

どうしたのかな?

 

学校へ行かなくなった本人にとっては

学校へ行っていないことを

大したことではない、へぇ~

くらいで捉えてもらった方が

多分楽です。

 

でも、なかなかそうはならないようです。

 

うちの娘は、小5のときに

学校とフリースクールの

両方に通う、ダブルスクールを選択しました。

 

週のうち1~2日は学校へ。

数日はフリースクールへ。

 

そんな生活が始まったときの、

クラスの反応は「困惑」でした。

 

ダブルスクールで、

クラスメイトに何か言われないのか、

どんな目で見られるかという

質問もよく受けました。

 

今日は、そのときのクラスの反応について

書いてみようと思います。

 

来たり来なかったりする子がいると

それをどうとらえて良いのか

子ども達も未知のことで

困惑するのだと思います。

 

娘がダブルスクールを始めたとき、

クラスの子ども達へは、私から

・別の場所で学びたいことができて
学校とは別の場所にも行くことになった。

・欠席している日も病気じゃなくて元気なので
心配いらない。

・今日も電車に乗って通っていった

など、説明をしました。

 

そして、そのあと担任の先生からも

先生やお母さんともちゃんと話して

決めているので大丈夫なんだよ

とフォローがありました。

 

それを聞いた子どもたち、

へぇ、そうなんだ!という素直な反応が

大半でしたが

中には、批判的な反応もありました。

 

娘の選んだフリースクールは

サドベリー教育という

カリキュラムが一切ない、

主体的な教育なんですね。

 

他の人の害にならないことなら

何でもできるのです。

 

ゲームやマンガもOKです。

それはそれは自由です。

 

(ただ、それぞれが気持ちよく過ごすための

マナーやルールには厳格です)

 

そのフリースクールをネットで調べて

「遊びに行ってるだけ、セコイ!!」とか

「あっちだけ行けば。もう学校に来るな!」とか

言われたこともあるようです。

 

セコイ!ずるい!というのは

ありがちだな~と思いました。

 

学校に行かない子がいるとして、

お腹が痛くて行けない、とか

行きたいのに来れない、という状況だと

 

クラスメイトは

『かわいそうな子』と認識します。

 

『かわいそうな子』には

怒りは湧かないけれど

 

堂々と欠席して楽しんでいる子には

『ズルい!!』

になるのですね。

 

ガマンして、学校に通っているのが

顕著に出ますね。

 

うちの娘は、ダブルスクールを選んだ時点で

マイノリティとして生きる!と

吹っ切れていましたので

 

そう言ってくる子に対して

「ズルいっていうならあんたもやれば?」

と言い放ったそうです。

 

怒りで返していますね。

 

その一件を聞いて、

娘と話しをしました。

 

あなたの言った一言は、正論だけれど

相手を否定しているよ、と。

 

娘は何かを悟ったようで

それ以降、否定的に関わってくる子にも

攻撃や否定はせず、

かわすようになったようです。

 

ただ、堂々といる。

自分と違う選択も否定せず。

 

それだけで、

徐々に娘のスタンスは受け入れられ、

娘に対しての否定的な関わりもなくなりました。

 

『異質なもの』を排除する傾向が

クラスの中にはもともとあるのだと思います。

(なにせ画一的なので。。。)

 

でも、異質であっても下にならない。

自分を下げない。

 

堂々とそこにいると、

異質なのもありなんだな、

そんな雰囲気が

クラスの中にもできるのだと思います。

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岩本真弓

岩本真弓

岩本 真弓(いわもと まゆみ) / Mayumi Iwamoto 個々の好きが全体に活かされている社会。 子どもたちがみんな幸せな社会。 自分らしさがかけ合わさることで輝きを増す社会。 そんなミライを創りたくて活動しています。

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