子供に何もしてあげられない・・
って自分を責めたり
自分が情けなくなる時があったら、
「子供は何をしたいのか」
を考えてみましょう。
(本人にきいてみましょう)
子供は意外と欲がありません。
たとえば、
豪華な食事や外食でなく、
ごはんとみそ汁だけでもいい。
旅行にいかなくてもいい。
近くの公園でいい。
習い事にいけなくてもいい。
図書館の本でいい。
あれしてあげなきゃ、
これしてあげなきゃ、
っていうのは
みんな親のエゴなんです。
子供は、
あなたがそばにいるだけでいいのです。
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去年の息子の誕生日は仕事でした。
電話口で、
「ケーキ買って帰るね」
というと、
息子から
「ケーキはいらないから、早く帰って来て」
という返事が返ってきました。
久しぶりの休日、
「どこに行きたい?」
と聞くと、
息子は
「○○公園!」(近くの児童公園)
私は、
「せっかくだから、遠くへ行けるし、
映画へも行けるよ~」
と言っても、
「ママと公園がいい!」
って言うんです。
なんて欲のない子だ!
と一瞬思いましたが(笑)
子供は、
親がそばにいるだけでいいんだ、
ということがわかりました。
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ふっと頭に
浮かんだ本があるのでご紹介します。
命のカウンセリング(長谷川泰三著 あさ出版)
と言う本です。
(Amazonサイトへリンクします)
著者の長谷川泰三さんは、
事故で車いす生活になりましたが、
いろんな人に支えられてカウンセラーになった人です。
本の中には
◇子供の事故死
という彼のカウンセリングエピソードがあります。
母親のMさんが息子を事故で亡くしたことで
息子が事故死したのは自分のせいだ、
自分は何もしてあげられなかった、
と自分を責め続けて苦しんでいる、
それをカウンセリングする内容です。
そこで、私は気づかされました。
大好き、幸せ
が喜びをもたらしているということを。
何かを「する」という行動ではなくて、
いる、或る、「存在する」
が喜びであることを。
この本のエピソードでは、
息子さんは残念ながら亡くなってしまっていますが、
一緒に過ごした幸せな時間、
それに意味があった、
ということに母親は気づいています。
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子供が赤ちゃんだったときを思い出します。
ただ抱っこして顔を眺めているだけで
癒されていました。
幸せを感じていました。
それは子供にとっても同じなのです。
そもそも、
子供に何もしてあげられない
という視点を変えるのも大切です。
確かに、
何かしてあげたい
と思うのが親心かもしれません。
でも、
子供がしたいことをサポートするのが
親の役割。
自分でサポートできないのであれば
サポートしてくれる所や手段を探すことだっていいんです。
(自治体とか、NPOとか・・)
子供は何をしたいのか、
それを知っている親でいたいですね。
海野 純子
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