子どもの意志を尊重するメリットとデメリット

親子で考えが違うとき、
どちらの意見を通すことが多いでしょうか。

今回は、子どもの意志を尊重する
メリットとデメリットを考えてみたいと思います。

例えば、子どもが通っている空手道場。
行ってみたいと言ったのは子ども。

1年通ってみて、今の状況は
子ども自身はそんなに空手が
好きではないように見える。

でも、文句を言いながら続けている。

こんなとき、どうしますか?
続けるかどうか、話し合いますか?
それとも、慣性で続けますか?

『子どもの意志を尊重する』という視点で
見ていきたいと思います。

子ども自身のことを決めるときに
子どもの意志を尊重するメリットは
どんなものがあるでしょうか。

・子どもの選ぶ力が育つ

・子どもの主体性が育つ

・子どもの興味を伸ばしていける

デメリットとして考えられるのは

・忍耐力が育たない可能性

・子どもが知っている範囲以上に広がらない

・親の都合が考慮されない

などでしょうか。

習い事を続けるかどうか考えるときに
子どもの意志に関わらず
無意識に続けさせようと親が考えてしまうのは
親にとって続ける方がメリットがあるからです。

・途中でやめると忍耐力が育たないという不安。

・今まで投資した時間とお金に執着があり、
それをなくすことへの不安。

・行動を減らすことに対する恐怖。

このように、今やっていることをやめるのは
不安や恐怖心が伴うのです。

その不安や恐怖を回避するために
現状維持をしようと、
無意識に考えてしまうのです。

よく考えてみると、
これらの不安は、子ども自身には全く関係がないことで
親自身の課題であることが分かると思います。

子どもが辞めたいという意思を示した場合、
親が自分の不安を認識して反対したとします。

本当の意味では、子どもの意志を尊重する、というのは
子どもとの対話で親が賛成に考えが変わるかどうかは
関係ありません。

親が反対している状態であったとしても
子どもの決定を受け入れるということだと思うのです。

親は反対している。
子どもと対話を重ねても、
反対であるその考えは変わらない。

でも、子どもの意志を尊重するのであれば
辞める方向に動く。

ということだと思うのです。

親が賛成するか、反対するかは関係ない。

それが、子どもの意思を

尊重するということなのです。

反対されても、尊重されることには
大きな意味があり、

これから先、誰かの許可を得なくても
自分の考えで動ける人に育っていきます。

何か行動を起こすときに
誰かの応援や賛成や許可を得られると安心です。

でも、誰からの許可を得なくても
動ける力を持つことが
自分の意志を持つということなのです。

『子どもの意志を尊重する』というのは
親の考えと違っても、違うまま
子どもの考えを受け入れる、ということです。

その経験が、自分で、ものごとを選ぶ力の
核となっていくのです。

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岩本真弓

岩本真弓

岩本 真弓(いわもと まゆみ) / Mayumi Iwamoto 個々の好きが全体に活かされている社会。 子どもたちがみんな幸せな社会。 自分らしさがかけ合わさることで輝きを増す社会。 そんなミライを創りたくて活動しています。

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