あるカフェに行った時のこと。
ランチとお茶目的で、カフェにはいった。
何階分が吹き抜けているんだろう?と言うくらいの高さのある空間。
そして、一面ガラスばりになっているから、景色も開放的。
椅子やテーブルや、仕切りなども、「芸術作品」のような、
”素晴らしさ”がある印象だ。
ななななななんて、おしゃれな空間なんだ。
そんなワクワク感を胸に秘めて、
窓側の席に案内された。
差し出されたメニューを見てみても、これまたおしゃれ。
洗練された風貌漂うメニュー内容だ。
なにやら、ナントカさん監修となっている。
さすが、ナントカさん監修のメニューだなあ。
やっぱり、”一味違う感”を醸し出すんだなあ。
なんて、「あっぱれ」な気持ちでいながら、自分の食したいご飯を決めた。
そしてご対面となった我がランチ。
いや、おしゃれだろい。
お野菜のたっぷり入った煮凝りに、パンがついちゃって。
「ご一緒に食べると、美味でございますよ。」
なんてメッセージをお料理から受け取り(ゆうちゃんの感覚です笑)
お箸で細かく割って、お口の中でパンとコラボレーション。
お味も洗練されてる。
薄味かと思いきや、「きっと、なんちゃらのスープやエキス入りなんやろな」
って思う。
「スパイス」まで存在感はないけれど・・・そう、「隠し味」的な存在感。
でも、その隠し味が「美味」の縁の下の力もちとなっているんだ。
洗練。
おしゃれ。
この2つの言葉が、このカフェを包み込んでいる。
でも、ふと、
これほど「洗練」や「おしゃれ」が溢れかえっていることに
このカフェの「おしゃれ」の定義を考えてしまう自分がいたのである。
「おしゃれだなあ」って思う時の自分の感覚って、
まるでめっちゃかわいいティーカップトイプードルを見ている時のような感覚と
似ている気がする。
キュンっとする。
胸が2スキップするくらいの小躍りな感じ。
でも、こう「おしゃれ」「洗練」が溢れかえっている空間をいざ見ると、
なんだろう・・・・冷めてしまう感覚があったのだ!!
これ、びっくりである。
ありとあらゆる空間が「おしゃれ」「洗練」で満たされている。
そう、まるで「完全人間」を見ているような感覚。
完全だから、人間味がないというか。
すべてを完璧にするからこそ、「全部素敵でしょ?」って風貌に思えちゃう。
「好き」っていう気持ちが分散している。
「ここが好きなんですよね〜」
「ここがお気に入りなんです〜」
とうような「大好き」な気持ちがないような・・・。
そんな感じ。
自分の「大好き!」が一つでもあって、
それをめいいっぱい「大好き」でいること。
「大好き」でいること。
これが、私の「おしゃれ」と思う感覚なのかなあと思った、
カフェでの出来事であった。
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