西加奈子さんの『こうふく みどりの』を読みました。
『こうふく あかの』を読み終わり、西加奈子さんのあとがきを読んで、
この『こうふく みどりの』を読もうと思いました。
(『こうふく あかの』の感想は、こちらの記事をどうぞ!)
西さんがこの2冊を書くきっかけ。それがとても面白いなと思ったのです。
小説を書くにあたって本屋さんに行った時に、ふと気づいたとのこと。
それは、例えば、「富士山」を材料にいろんなお話が展開できる、面白さ。
富士山を見ながら温泉に入っているおじいさんのお話。
「一方で」、
飛行機から富士山を見ている外国人のお話。
このように、「一方で」とか「その昔」とかの言葉で、
一つの「富士山」というキーワードを立体的に描ける。
繋がっていないようで、実は繋がっている。
上下巻じゃないようで、上下巻になっている。
そんな本を、世界を、作りたい。
西加奈子さんの視点に、
「あ〜〜〜〜〜〜、なるほど。」です。
「なるほど。」では、収まりきらないので、「あ〜〜〜〜〜〜〜」がつきます。笑
そんな世界を表現した『こうふく あかの』と『こうふく みどりの』。
そら、もう一冊読みたくなるでしょ。
と、いうことで、『こうふく みどりの』を読み始めたのです。
主人公の中学生「みどりちゃん」の淡い恋の模様に注目。
みどりちゃんの気になるお相手「コジマケン」。
みどりちゃん、コジマケンとちょっとお話しできた時は、
胸のあたりが、きゅん。
親友だけど恋敵?の「明日香」がコジマケンの話をすると、
お腹のあたりが、きゅん。
胸がきゅん、お腹もきゅん。忙しな。
でもこれ、なんか、すごくわかる。笑
ちょっと気になる人と話ができた時って、自分の心が躍ってるんだろうな。
「きゅんきゅん」って、自分の気持ちが体を放って勝手にスキップしてる。
でも、恋のライバルがその人の話をしちゃうと、
本当はジェラシーを感じちゃう。
でも、ジェラシーを感じる自分を認めたくない。
だから、ジェラシーを感じないように、その感情を腹に落としている分、
お腹が「きゅん」とするんだろうなあ。
みどりちゃん、女の恋や、いかに!!!
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