「常識的に考えて、おかしいでしょ。」
「常識的に考えて、それはやらないでしょ。」
「常識的に考えて分かるでしょ。」
この、「常識的に考えて〜」というセリフ。
相手に対して発するセリフですが、
実はその言葉、自分自身を苦しめる言葉だと思うのです。
自分自身を締め付ける言葉なのです。
なぜかというと。
誰かの行動に対して、「おかしい」「常識じゃない」「非常識な事をするなあ」などと思ったとします。
相手に腹が立ちますよね。
常識的な事をしていない、その相手がムカつきますよね。
イライラしますよね。
でも、そんな時、
腹が立った時にこそ、自分を俯瞰してみてください。
「あ〜。自分今、すごくイライラしてる。」
そして、自分に質問してみてください。
なぜ、イライラしているのか?
なぜ、それをそもそも「常識」だと思っているのか?
その常識は、果たしてみんなが絶対知っている「常識」なのか?
(目の前に「常識」を知らない人がいる時点で、”絶対”は言えなくなりますが・・・)
絶対的な常識ではないならば、なぜ、その常識を守らなければいけないのか?
なぜ、相手が嫌な思いをするのか?
「常識」があることで、自分は何か我慢していないか?
その「常識」で物事を見ているという事は、
自分に対してもその常識で、自分自身の行動を縛っている、律していることになるのです。
それって、
自分自身を「常識」というロープでぐるぐる巻きにしている状態。
そんな時に目の前にあわられた相手が「常識」がなく、軽快に動いていると、
「自分はこんなに身動きが取れない、窮屈な状態なのに・・・!」
と、腹が立ってくるのです。
だから、相手もロープでぐるぐる巻きにしたいのです。
相手の軽快な動きを封じたいのです。
自分と同じ思いにしたいのです。
相手も自分もロープでぐるぐる巻きにする。
その一つの合図が、「常識的に考えて」というセリフ。
腹が立ったら、自分を俯瞰してみてください。
そして、自分とおしゃべりしてみてください。
イライラするのって、しんどいですよね。
イライラしたくないのであれば、
怒りたくないのであれば、
その「常識」を捨ててみませんか^^?
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